ドローンで広がるまちの学び──DRONE UNCHARTED × 野々市市

野々市市情報交流館カメリアで開催された「ドローン組立教室」では、親子連れを中心に多くの参加者がドローンづくりを体験しました。地域のボランティアや教育関係者と協力しながら、学びと遊びをつなぐ新しい試みとなりました。

 

会場:野々市市情報交流館カメリア/ホール椿
話し手:DRONE UNCHARTED 小林佑誠 × カメリアまつり実行委員 紺矢誠

 動画で見たい方はこちらのYouTubeからご覧いただけます。

組み立てとレース、両方が生きた“体験型”イベント

小林
今回のドローン体験を企画として見て、どんな印象を持たれましたか?

紺矢
2階の組立講座と、ドローン体験できるレースの両方が盛り上がっていましたね。あそこまで人が集まるとは思っていませんでした。大成功だったと思います。もし次があれば、もっと良くしたいという気持ちもあります。

 


中庭の音楽イベントから、学びの“公開講座”へ

紺矢
これまでカメリアの中庭では、音楽が中心のイベントが多かったんです。公開講座のような形で何かを“体験する”企画は初めてでした。
屋内開催であれば天候に左右されず、さらにスムーズに進行できたかもしれませんね。

小林
野々市役場の新庁舎ができてから20年近く経ちますが、地域の文化活動がここまで続いているのはすごいことです。

紺矢
カメリアまつりも、もともとは役場の5周年記念で始まったものなんです。音楽と市民活動団体が集まり、親子が参加して“体験”を楽しむ──。それはずっと変わっていません。今回もそうした流れの延長で、ドローンが加わった感じです。

 


ボランティアが支えた体験教室

小林
2階の組立講座、すごく賑やかでしたね。

紺矢
ええ。ボランティアの方が3人入ってくださって、本当に助かりました。元市議会議員さんや元財団の事務局長といった立場の方も、子どもたちと一緒にネジを締めていました。みんなが自分自身楽しんでいて、すごく良い雰囲気でした。

小林
あの空気は本当にありがたかったです。子どもたちを“教える”よりも、“一緒に楽しむ”姿勢が印象的でした。僕たちもイベントを“見せる”立場ではありますが、自分たちが楽しまないと伝わらないと思っています。

 


「ふるさとCM」から始まったつながり

小林
今回お声がけいただいたきっかけは何だったんですか?

紺矢
一昨年に作られた“ふるさとCM”のFPVドローン映像を見たのがきっかけです。完成度が高くて、印象に残っていました。
市役所の方に紹介してもらって、あとはトントン拍子でしたね。あのCMがなければ、お願いしていなかったかもしれません。


3時間で113人がドローン体験

小林
今回は3時間で113人が体験してくれました。アンケートにもいろんな声がありました。「難しかった」「もっとやりたい」「次は高くても参加したい」など、率直な意見が多かったですね。素直に書いてもらえること自体がありがたいです。

 


変わりゆくまちと、学びの形

紺矢
野々市は金沢から移住してくる家族も増えていて、子どもが多い印象です。プレハブの教室が出るほど小学校も増えています。
イベントを通して感じるのは、子どもも親も“学びに対して前向き”ということ。科学リテラシーが高いんです。やる気のある子しか来ないとも言えますが(笑)、それがこのまちの特徴かもしれません。

 


次の展開へ──3Dプリントや夜のドローン演出

小林
3Dプリンターを使ったドローンづくりも可能ですよね。

紺矢
ええ、実際カレードでは金沢工業大学と連携して、3Dモデルを作る講座を始めました。ドローンのキットにオリジナリティを加える形も、今後やってみたいです。

小林
素材を“自分で作る”というのは、創造性を広げる良いステップです。技術を教えるというより、想像力を刺激する場にしたいですね。

 


まちの夜空を照らす“次の舞台”

紺矢
実は来年は、カメリアまつりは行わないことになりました。別会場(文化会館フォルテ)で音楽ステージ、体験教室などは個別での開催予定なんです。

小林

9月頃、夜のイルミネーションと一緒に。
もし可能なら、ドローンにLEDをつけて一緒に演出できたらいいですね。
ぜひご一緒させてください。ドローンショーのように、地域の人が手作りで“光を飛ばす”夜になったら素敵ですね。

 

来年以降は文化会館フォルテで個別で音楽ステージや体験教室を開催予定

 

自治体・教育機関・企業イベントなどへの出張ワークショップも実施しています

子どもから大人まで楽しめる“組み立てて飛ばすドローン体験”の導入をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。