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ホテル・店舗・オフィスが導入すべき「ドローンワンカット撮影」の戦略的メリットと実践ガイド

施設紹介は「点」から「線」へ。ホテル・店舗・オフィスが導入すべき「ドローンワンカット撮影」の戦略的メリットと実践ガイド Blog

 

施設紹介は「点」から「線」へ。ホテル・店舗・オフィスが導入すべき「ドローンワンカット撮影」の戦略的メリットと実践ガイド

 

なぜ、静止画と通常動画だけでは「伝わらない」のか

WebサイトやSNSでどれだけ美しい客室やオフィスの写真を掲載しても、内覧数や予約率が頭打ちになる——。そんな課題をお持ちではないでしょうか。

 

その原因の一つは、「空間の連続性」の欠如にあります。

写真はあくまで空間の「点」を切り取ったものです。エントランスからロビー、エレベーターを経て客室へ至る「導線」や、オフィスにおける部署間の「距離感」。これらを利用者が脳内で繋ぎ合わせるには、実は大きな認知的負荷がかかっています。

 

そこで今、多くの先進的なホテル、商業施設、不動産企業が導入しているのが、マイクロドローン(インドアドローン)を用いた「ワンカット撮影(One-Cut Video)」です。

 

本記事では、流行り言葉としてのドローン撮影ではなく、「顧客の理解スピードを加速させ、成約・来店へ繋げるためのマーケティングツール」としてのドローンワンカットの有効性と、失敗しない導入フローを解説します。

 

まずはこちらの動画をご覧ください。

 

1. 施設紹介をワンカットで撮るメリット(ホテル/オフィス/店舗に効く理由)

従来の「カット割り動画(複数の映像を繋ぎ合わせたもの)」と「ワンカット動画」の最大の違いは、「没入感」と「情報の信頼性」です。

 

① 空間認知コストを下げ、「理解」を「体験」に変える

人間は、分断された映像を見せられた際、脳内で無意識にそれらをつなぎ合わせる作業を行っています。しかし、ドローンによるワンカット映像は、「視点の移動」がシームレスです。

 

  • ホテル・旅館: エントランスの扉が開く瞬間から、ラウンジの賑わいを抜け、客室のベッドに飛び込むまでの「ゲスト体験」を約1〜2分で追体験できます。
  • オフィス・不動産: 駅から執務室までの距離感や、会議室とリフレッシュスペースの位置関係など、図面では伝わりにくい「働きやすさ」を直感的に伝達します。

 

視聴者は「映像を見ている」のではなく、「そこを歩いている」感覚に陥ります。この擬似体験(シミュレーション)こそが、来店や予約のハードルを劇的に下げるのです。

 

② 「誤魔化しのない」信頼性の担保

広角レンズの写真で部屋を広く見せる手法は一般的ですが、実際の来訪時に「思っていたより狭い」というギャップを生み、満足度を下げる要因にもなります。

ワンカット撮影は、空間のつながりを嘘偽りなく見せるため、「ありのままの魅力」を伝える誠実な企業姿勢として受け取られやすく、ミスマッチを防ぎます。

 

③ 視聴離脱を防ぐ「カメラワークの引力」

SNS(特にInstagram ReelsやTikTok)において、冒頭の数秒で視聴者を掴むことは至上命題です。ドローン特有の浮遊感やスピード感のあるカメラワークは、人間の「動くものを目で追う本能」を刺激し、通常の三脚撮影動画に比べて、視聴維持率が高くなる傾向にあります。

 

Point: ドローンワンカットは、単なる映像演出ではなく、顧客の「知りたい」を最短距離で叶える情報伝達手段です。

 

FPVドローン
FPVドローン

 

目的別・向く構成3パターン

「とりあえず飛ばして撮る」では効果は半減します。施設の魅力を最大化するために、以下の3つの「型」から目的を定めます。

 

パターン特徴・狙い適している施設
A. ゲスト体験型 (POV)実際の利用者の目線(Point of View)で移動。チェックインから客室、レストラン利用までの「ストーリー」を描く。ホテル、旅館、結婚式場、テーマパーク
B. 機能・導線紹介型空間の広がり、部署間の連携、設備の位置関係など「スペックと利便性」を論理的に見せる。オフィス、コワーキングスペース、物流倉庫、工場
C. エンタメ・疾走型狭い隙間を抜けたり、急上昇・急降下を用いたりして「驚き」や「楽しさ」を強調。SNSでの拡散(バズ)を狙う。アミューズメント施設、バー、イベント会場

 

A. ゲスト体験型(ホテル PV 撮影の王道)

例えば、海沿いのリゾートホテルの場合。

ドローンは海側からテラスへ進入し、窓を抜けてロビーへ。カウンター越しにスタッフの笑顔を捉え、そのまま階段を上がりスイートルームへ——。

この構成により、視聴者は「自分がそこに泊まった時の高揚感」を具体的にイメージできます。

 

B. 機能・導線紹介型(不動産・オフィスの実利)

例えば、大規模オフィスのセットアップ物件の場合。

エントランスのセキュリティゲートを通過し、執務エリアのデスク配置を低空飛行で舐めるように撮影。そのまま会議室へ入り、防音ブースやカフェスペースへ。

「ここで働くイメージ」だけでなく、「投資家やテナントに対する透明性の高い情報開示」として機能します。

詳しくは [WORKS (Real Estate)] ページにて、実際の不動産・施設事例をご覧いただけます。

 

3. 弱点と対策:導入前に知っておくべきリスク

メリットばかりではありません。プロとして、ドローンワンカットの「弱点」と、それを克服するための「技術的対策」を正直にお伝えします。

 

弱点①:画面酔い(VR酔い)のリスク

動きが速すぎたり、回転が多すぎたりすると、視聴者が不快感を覚える可能性があります。

  • 【対策】 商業用撮影に特化したプロパイロットは、「ジンバル制御」と「飛行ルートの計算」により、水平を保ちつつ滑らかな挙動を維持します。SNS用の派手な映像と、HP掲載用の落ち着いた映像では、機体の設定(PID設定等)を明確に使い分けます。

 

FPVの撮影の様子
FPVの撮影の様子

 

弱点②:照明と露出の調整難易度

ワンカットで「暗い廊下」から「明るい窓辺」へ移動すると、カメラの露出調整が追いつかず、白飛びや黒つぶれが発生しやすくなります。

  • 【対策】 最新の軽量シネマカメラやアクションカム(DJI ACTION 5 等)のLog撮影(後編集で色調整可能なデータ形式)を活用します。また、撮影ルート上の照明計画(カーテンの開閉や照明の追加)を事前に綿密に行います。

 

弱点③:騒音と風

マイクロドローンとはいえ、プロペラの回転音(高周波)や風圧は発生します。

  • 【対策】 営業中の撮影は原則避け、アイドルタイムや休館日を利用します。どうしても人がいる環境で撮る場合は、プロペラガード付きの安全なマイクロドローン(200g未満〜等)を使用し、第三者への安全配慮を徹底します。

使用機材や安全性については [SERVICE (Micro)] ページで詳しく解説しています。

 

マイクロドローンプロペラガード
マイクロドローンのプロペラガード

 

撮影前の準備:成功の8割はここで決まる

ご依頼いただく企業様に事前にお願いしている、クオリティを左右する準備項目です。

 

  1. 徹底した整理整頓(5S)ドローンは「死角」を作りません。通常のカメラなら映らないデスクの下、棚の上、床の配線などが全て映り込みます。
    • Check: 配線を隠す、ガラスや鏡を磨く、不要なダンボールを撤去する。
  2. 導線の確保(ドアの開放)ドローンが通過するドアは、基本的に「開け放つ」か「タイミングよく開ける」必要があります。自動ドアのセンサー調整や、ストッパーの準備が必要です。
  3. キャスト(出演者)の配置無人の空間は寂しく見えがちです。スタッフ様が「働いている様子」や「接客している様子」を演じることで、映像に体温が宿ります。
    • Tip: 「カメラを見ないで自然に振る舞う」演技指導も、撮影当日に私たちがサポートします。

 

 

5. 当日の流れ:スピーディーかつ安全に

一般的な施設紹介撮影(約3〜4時間)のモデルケースです。

 

時間内容詳細
13:00 – 14:00ロケハン・ルート設計パイロットが実際に歩き、電波状況、障害物、光の入り方を確認。テスト飛行を行い、安全なルートを確定します。
14:00 – 14:30リハーサルスタッフ様(出演者)の立ち位置や動き、ドア開閉のタイミングを合わせます。
14:30 – 15:00本番撮影 (Take 3〜5)何度かテイクを重ねます。ワンカット撮影は「全員で作り上げる舞台」に近く、OKが出た瞬間の現場の一体感は格別です。
15:00 – 16:00インサート撮影必要に応じて、外観の空撮や、料理・設備の詳細な寄りカット(スチール・動画)を撮影します。

 

納品フォーマット:マルチユースを前提に

撮影した素材は、活用場所に合わせて最適化します。

  • 横型 (16:9) 4K:公式Webサイトのトップページ背景、YouTube、受付サイネージ、展示会用モニター。
  • 縦型 (9:16) FHD:Instagram Reels、TikTok、YouTube Shorts、スマホ向けLP。※高解像度で撮影するため、一つの素材から横型・縦型の両方を切り出すことも可能です(構成によります)。

 

実際の編集画面
編集イメージ

 

事例の見せ方:Webサイトへの実装

撮影して終わりではありません。DRONE UNCHARTEDでは、Webサイトへの効果的な実装方法まで想定して撮影します。

  • ファーストビューでの自動再生: 音声なしでも魅力が伝わるよう、冒頭の数秒にハイライトを持ってくる編集。
  • スクロール連動: 縦長のLP(ランディングページ)において、スクロールに合わせて施設内を進んでいくようなインタラクティブな埋め込み。
  • Googleマップ連携: Googleビジネスプロフィールへの動画登録は、MEO(地図検索最適化)対策としても近年非常に有効です。

 

Webサイトへの実装イメージ
Webサイトへの実装イメージ

 

実際に埋め込まれたサイトもこちらからご覧いただけます

 

簡易ヒアリング項目:お問い合わせの前に

「うちの施設でも撮れるかな?」と思われたら、以下の項目をざっくりイメージしていただくだけで、より具体的なご提案が可能になります。

  • 対象施設の種類: (例:ホテル客室、オフィス全フロア、工場ラインなど)
  • 広さ・階層: (例:2フロア、約300平米、階段移動あり)
  • 撮影希望時期: (例:改装オープン前の〇月中旬)
  • 一番見せたいポイント: (例:エントランスの吹き抜けと、そこから見える景色)

 

あなたの施設も「ワンカット」で、未体験の訴求を。

写真だけでは伝えきれない空気感、導線、そしてブランドのストーリー。

ドローンワンカット撮影は、もはや特殊な演出ではなく、「顧客に安心とワクワクを提供する」ための標準的なコミュニケーションツールになりつつあります。

 

DRONE UNCHARTEDは、数多くの施設撮影で培ったフライト技術と、マーケティング視点を持った構成力で、貴社の空間価値を最大化する映像を制作します。

 

まずは「撮れるかどうか」「予算感はどれくらいか」、お気軽にご相談ください。

 

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この記事を書いた人
yusei kobayashi

FPVドローンを用いたマイクロドローン撮影から、映画・CMクラスの空撮まで幅広く対応。
特に技術的難易度の高い(海上、屋内、夜間)での撮影やカスタマイズした照明を積んだドローンでの撮影を得意としています。

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