成果を出すPR動画は「何を撮るか」で決まらない。FPVドローンを活用した独自構成とスケジュールの進め方
なぜ「伝えたいこと」ほど言葉にならないのか
「新社屋の広さを伝えたい」「自社の技術力の高さをアピールしたい」
そんな想いはあるけれど、いざ白い紙を前にすると、手が止まってしまう。そんな経験はありませんか?
実は、映像制作において「言語化できない」というのは、決して悪いことではないんです。
むしろ、それは「既存の言葉では表現しきれない価値」がそこにある証拠。
私たちは、その「言葉にならない熱量」を映像という直感的なメディアに変換するプロフェッショナルです。
こんにちは DRONE UNCHARTEDの小林佑誠です。
これまで数多くの企業のPR動画や、自治体の観光プロモーションを手がけてきましたが依頼の第一声が「何を撮ればいいか、まだ決まっていなくて…」というケースは
全体の約8割を超えます。でも、安心してください。
今回は、私が実際にクライアント様との打ち合わせで使用している「ヒアリングの型」と
「ドローンという武器をどう企画に組み込むか」という具体的なノウハウを
包み隠さずお話ししようと思います。

企画の第一歩:最初に決めるのは「誰に何を」
企画書を作るとき、いきなり「カメラをどう動かすか」を考えてはいけません。
一番最初に固めるべきは、極めてシンプルな2点です。
ターゲットを「たった一人」まで絞り込む
「老若男女、すべての人に届けたい」
そう思う気持ちはよくわかります。
でも、全員を狙った動画は、結局誰の目にも止まりません。
- 転職を迷っている、3年目の若手エンジニア
- 自社の工場の設備更新を検討している、意思決定権を持つ役員
- 「週末、家族でどこに行こうか」とスマホを眺めているお父さん
ターゲットが一人決まれば、使うべき言葉、流すべき音楽、そしてドローンの飛ばし方までが
自然と決まっていくんです。
メッセージは一つに絞る
5分の動画に10個の強みを詰め込むより
30秒の動画で一つの強みを脳裏に焼き付ける方が
現代の視聴環境では圧倒的に効果的です。
「この会社、なんかすごそう」
その第一印象を作ることに全力を注ぎましょう。
戦略的構成:目的→障壁→打ち手のロジック
「かっこいい映像」は、それだけでは「アート」であって「ビジネスツール」ではありません。
PR動画を成功させるには、以下の3ステップを論理的に組み立てる必要があります。
ステップ1:目的(ゴール)の明確化
何をもって、このプロジェクトを「成功」と呼ぶか。
- 採用サイトからの応募数を増やす
- 展示会でのブース立ち止まり率を上げる
- 社内のモチベーションをアップさせる
ステップ2:障壁(ハードル)の特定
なぜ、今はそれが達成できていないのか。
- 会社の場所が辺鄙で、規模感が伝わっていない
- 製品の内部構造が複雑で、静止画では凄さがわからない
- 既存の動画が古く、今の社風とズレている
ステップ3:打ち手としての映像表現
ここで初めて、手法の話が出てきます。
「広大な敷地を伝えるために、高度約100mからの空撮を入れる」
「機械の内部を通り抜けるFPVドローンで、技術の緻密さを疑似体験させる」
このように、全ての映像表現には「理由」がなければなりません。
体験の導線を設計する:視聴者の感情をどう動かすか
映像制作は、視聴者の「脳内体験」をデザインする仕事です。
私が構成を作る際、以下の「感情のタイムライン」を意識しています。
0秒〜3秒:本能的なフック
スマホで動画をスクロールする指を止めさせるには、理屈ではなく「本能」に訴えかける映像が必要です。
ここでドローンの非日常的な視点が威力を発揮します。
地面すれすれを猛スピードで進み、そのまま建物内へ突入する。
そんな「視覚的な裏切り」が、視聴者を動画の世界へ引き込みます。
4秒〜中盤:共感と発見
「へえ、こんな風になってるんだ」という発見を提供します。
普段見ることができない角度からの視点は
それだけで視聴者の知的好奇心を刺激し、エンゲージメントを高めます。
終盤:信頼と余韻
最後は、しっかりと地面に足をつけたカットや、スタッフの笑顔などで「安心感」を醸成します。
派手な演出だけで終わらせず
「ここなら任せられそうだな」と思ってもらうための着地を作ります。
「見せる要素」の分解と再構築
企画を立てる際、私は現場を自分の足で歩くことを大切にしています。
事前打ち合わせで「これが強みです」と言われていたものより
現場で、想像していた以上に「光が差し込む瞬間」が美しくて、
空間そのものがはるかに魅力的に見えることがよくあるからです。
撮影エピソード:
ある美術館の撮影でのことです。
当初は「展示作品」を主役に据えて、きちんと伝える構成を考えていました。
ところが、開館前のロケハンで、まだ誰もいない通路に朝の光が斜めに差し込み、壁の白さや床の質感、空気中の微細な粒子までふわっと浮かび上がった瞬間があって。
その光が、作品というより「この場所で過ごす体験」そのものを強く語っているように感じて、思わず立ち止まりました。
結局、飛行経路を大きく変更し、光が移ろいながら空間を彫刻していく様子を、ゆっくりと“漂うように”捉える構成にしました。
作品は説明しすぎず、光と影、距離、静けさで「ここに来る意味」が伝わるように。
結果として、その美術館の「品格」や「居心地の良さ」が自然に伝わる映像になり、
来館目的が“展示を見る”から“この空間を味わう”へ変わるような反応が増えた、と喜んでいただきました。
このように、二次情報を整理するだけでなく
現場にある「一次情報の輝き」を見つけ出すのが
プロの編集者であり、ディレクターの役割です。
参考動画の集め方と「言語化」のコツ
「イメージに近い動画を探してください」と言われても、どう探せばいいか迷いますよね。
そんな時は、以下のキーワードを組み合わせて検索してみてください。
- YouTube/Vimeo検索ワード例:
- 「FPV Showreel」(最新のドローン技術が見たい時)
- 「Brand Film [業界名]」(洗練されたPR動画を見たい時)
- 「Cinematic Industrial」(工場や建築のかっこいい映像を見たい時)
DRONE UNCHARTEDのYouTubeチャンネルはこちら
参考動画が見つかったら、以下の3点だけメモしてください。
- 「色の感じが好き(例:青みがかっていてクール)」
- 「スピード感が好き(例:カット割りが細かくて速い)」
- 「音楽の使い方が好き(例:ピアノ一本で静か)」これだけで、私たちとの意思疎通は格段にスムーズになります!
FPVドローン適性判断:そのシーン、本当に必要?
最近、「とにかくFPVドローンで撮りたい」というご相談が増えています。
確かにFPVは強力な武器ですが、万能ではありません。
FPVが最高に活きるケース
- ダイナミックな高低差: ビルの屋上から地上へ一気にダイブするような表現
- 狭小空間の移動: 窓枠を抜け、棚の間を通り、人のすぐ横をすり抜ける
- ワンカットの臨場感: 編集で切らずに、空間を繋げて見せたい時
あえて「飛ばさない」勇気
逆に、伝統芸能の繊細な動きを見せたい時や、
静かな対談シーンなどでブンブンとドローンを飛ばすのは逆効果です。
私たちは、三脚を使った固定カメラの美しさも、
手持ちカメラのぬくもりも知っています。
ドローンはあくまで、目的を達成するための「一要素」として捉えるのが正解です。
最短スケジュールの進め方(確実な納期のために)
動画制作には、意外と多くの「待ち時間」が発生します。
スムーズに公開日を迎えるためのスケジュール感は以下の通りです。
| 工程 | 期間 | 備考 |
| 企画・構成案作成 | 約7日 | 何度でも納得いくまで話し合います |
| ロケハン・許可申請 | 約14日〜21日 | 航空局や土地所有者への手続き(ここが一番時間がかかります) |
| 撮影本番 | 1日〜2日 | 天候予備日も含めて設定します |
| 初校エディット | 約10日 | まずは全体の流れを確認していただきます |
| 修正・仕上げ | 約7日 | テロップや色の微調整を行います |
特にドローン撮影の場合、
「どこで飛ばすか」が決まってから申請を出すまでに一定の期間が必要です。
「約1ヶ月後に公開したい」という場合は
すぐにでも企画を走り出させる必要がありますね。
DRONE UNCHARTEDの撮影事例(WORKS)
私たちの仕事の進め方を象徴する事例を一つご紹介します。
【事例】オフィス紹介PR
このプロジェクトでは、単なるオフィス紹介ではなく
「ここで働く自分の姿をイメージできるか」をテーマにしました。
FPVドローンを社員の方々の視点に見立てて
エントランスからデスク、までをワンショットで繋ぎました。
「このスピード感で成長している会社なんだ」という
副次的なメッセージまで伝えることに成功しています。
企画書作成に役立つ「ヒアリングシート」の項目
ご自身で企画をまとめる際、以下の項目を埋めてみてください。
これが埋まっていれば、どんな制作会社に依頼しても失敗することはありません。
- 今回の動画の「たった一つの目的」は?
- 見た人に、直後にどんなボタンを押してほしい?(HP遷移、資料請求など)
- 絶対に映してほしい場所、または映してはいけない場所は?
- 動画の長さは何秒を想定している?(30秒、60秒、3分など)
- 参考にした動画のURLは?
あなたの「やりたいこと」を形にする伴走者として
映像制作は、大きな投資です。
だからこそ、私たちは「ただ撮って終わり」にはしたくありません。
その映像が納品された後、
営業現場でどう使われ、どれだけの人の心を動かしたのか。
そこまで一緒に責任を持ちたいと考えています。
「言語化できない」と悩んでいる今、
実は一番面白いアイデアが眠っていることが多いんです。
それを一緒に掘り起こしてみませんか?
プロの視点から見た「貴社の新しい魅力」を
ドローンのカメラを通じてお見せすることを約束します。
「まずは話してみる」ことから始めませんか?
漠然としたイメージを、具体的な戦略へと落とし込みます。
ヒアリングは無料ですので、まずはお気軽にご相談くださいね。
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