【自治体・観光PR】再生数が伸びる動画は「視点」が違う?FPVドローンでつくる没入型企画10選
きれいな景色は撮れたけれど、なんだか他の自治体の動画と似たり寄ったりになってしまった
観光PR動画や施設の紹介映像を制作する中で、そんなふうに感じたことはありませんか?
これまでのドローン撮影といえば、上空高くから街や自然を見下ろす「空撮」が主流でした。 もちろん、その雄大な景色には感動があります。 しかし、視聴者はすでに「空からの映像」に見慣れてしまっているのが現実です。
今、観光プロモーションの現場で求められているのは、単に景色を見せることではありません。 その場所に「行ってみたい」「歩いてみたい」と思わせる「疑似体験」を提供することです。
そこで私たちが提案しているのが、FPVドローン(マイクロドローン)を活用した新しい映像表現です。
この記事では、DRONE UNCHARTED代表の小林佑誠が、実際の撮影現場で培った経験をもとに、自治体や観光協会様がいま取り入れるべき「FPV撮影の企画アイデア10選」を具体的に解説します。
機材のスペックや法律論だけでなく、「どうすれば視聴者の心を動かせるか」という企画の根幹に触れていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

なぜ今、観光PRに「FPVドローン」が必要なのか?
まずは少しだけ、技術的な背景をお話しさせてください。
通常のドローンとFPVドローンの決定的な違い。 それは「視点の距離感」にあります。
従来の空撮ドローンは、あくまで「雲からの視点」で風景を俯瞰するものでした。 一方でFPVドローンは、鳥や虫、あるいは風になったような「主観的な視点」で空間を飛び回ります。
私が以前、ある古い街並みの保存地区を撮影したときのことです。 最初は上空からの空撮だけで構成しようとしていました。 しかし、クライアント様とお話しする中で「この街の魅力は、路地の狭さと、そこを抜けた瞬間に広がる海の対比なんです」という言葉をいただきました。
上空から撮ると、その「路地の狭さ」や「抜けた瞬間の開放感」は伝わりづらいんですよね。 そこで、マイクロドローンを使って、人の目線の高さで路地を低空飛行し、そのまま海へと飛び出すカットを提案しました。
完成した映像を見たとき、「これだよ!これが伝えたかったんだ」と言っていただけた瞬間のことは、今でも鮮明に覚えています。
「きれいな映像」ではなく「感情が動く体験」を作る。 これこそが、これからの観光PR動画におけるFPVドローンの役割だと私は確信しています。

観光PRで使えるFPV撮影の企画アイデア10選(前半:動的アプローチ)
では、具体的にどのような企画が考えられるのか。 まずは動きや導線を意識したアイデアを5つご紹介します。
アイデア①:観光客の「足取り」を再現する擬似散歩
これは最もベーシックかつ効果的な手法です。 駅を出て、商店街を通り、目的の神社やお寺にたどり着くまでのルートを、ワンカット風に撮影します。 視聴者は動画を見ながら、まるで自分がそこを歩いているような感覚になります。 Googleマップのストリートビューを、もっとドラマチックで滑らかにしたようなイメージですね。 「駅から意外と近いんだな」という距離感の理解にもつながります。
アイデア②:屋内から屋外へ「シームレス」な空間移動
マイクロドローンの真骨頂とも言える撮影方法です。 例えば、旅館の客室の窓から外の庭園へ、あるいは美術館のエントランスから展示室を抜けて中庭へ。 通常ならカメラを切り替える場面でも、ドローンなら途切れることなく移動できます。 内と外のつながりを表現することで、施設の広がりや開放感を強調できます。
アイデア③:アクティビティの「疾走感」を追体験
サイクリングロード、ラフティング、スキー、ジップラインなど。 体験型観光のアクティビティを、演者のすぐ後ろや真横から追尾して撮影します。 GoProなどを身体につけた映像も迫力がありますが、FPVドローンなら「自分自身が飛んでいる」感覚や、被写体を含めた周りの景色も同時に見せることができます。 「このアクティビティ、楽しそう!」という直感的な感情に訴えかけるには最適です。
アイデア④:歴史的建造物の「ディテール」に迫る
通常立ち入りが禁止されている文化財や、足場を組まなければ見られない高い位置にある彫刻。 そういった場所に、数センチ単位で接近できるのもマイクロドローンの強みです。 私が撮影を担当した寺社仏閣の案件では、天井画の龍の目にギリギリまで寄ってから、一気に引いて全景を見せるというカットを撮影しました。 「こんな細部まで見られるのか」という驚きは、その場所への知的好奇心を強く刺激します。
アイデア⑤:グルメ映像に「ライブ感」をプラスする
料理の撮影というと、固定カメラでのブツ撮りが一般的ですよね。 しかし、厨房から客席へ料理が運ばれる動線や、湯気が立つ瞬間のシズル感を低空飛行で捉えることで、臨場感が生まれます。 お店の活気や、スタッフの動きも含めて「空間の味」を伝えることができます。
例えばこちらの飲食店撮影での様子をご覧ください
観光PRで使えるFPV撮影の企画アイデア10選(後半:情緒的アプローチ)
続いては、場所の雰囲気や情緒を伝えるためのアイデアです。
アイデア⑥:四季の移ろいを「すり抜ける」
春の桜並木のトンネル、秋の紅葉の隙間。 枝葉に接触するギリギリの場所をすり抜けていく映像は、マイクロドローンでしか撮れません。 上空からの俯瞰だけでは分からない、木漏れ日の美しさや、花びらが舞う空気感まで捉えることができます。 特に「桜」とドローンの相性は抜群で、毎年多くの自治体様からご相談をいただくテーマです。
アイデア⑦:祭りの「熱気」の中へ飛び込む
お祭りやイベントの撮影も、遠くから撮るだけでは熱量が伝わりません。 安全対策を万全にした上で(ここは非常に重要です)、山車や神輿の近くを旋回したり、踊り手の隊列の間を抜けたりするようなカットを狙います。 群衆の歓声や熱気を、映像の動きとシンクロさせることで、見る人を祭りの中心へと引き込みます。
アイデア⑧:早朝・夕暮れの「マジックアワー」演出
これは技術というより、タイミングの話になりますが、ドローンの機動力があれば、一瞬の光のタイミングを逃しません。 雲海が出る早朝の数分間や、夕日が沈む直前の海岸線。 三脚を据えて待つカメラとは違い、光が一番美しい角度へ瞬時に移動して撮影できるため、ドラマチックな映像素材を効率よく集めることができます。
アイデア⑨:施設の「裏側」を見せるバックヤードツアー
あえて観光客が見られない場所を見せるのも、面白い企画になります。 例えば、酒造のタンクの中(もちろん衛生管理下で)、劇場の舞台裏、ダムの内部など。 「普段は見られない場所に入れる」という特別感は、動画の視聴完了率を大きく高める要因になります。
アイデア⑩:地元の人との「ふれあい」を目線で捉える
最後に提案したいのは、人とのコミュニケーションです。 ドローンが近づいてきたときに、農家のおじいちゃんが手を振ってくれたり、子供たちが追いかけてきたり。 そういった偶発的な「笑顔」の瞬間こそが、その地域の温かさを伝えてくれます。 大型のドローンだと怖がられてしまいますが、手のひらサイズのマイクロドローンなら、威圧感を与えずに自然な表情を引き出すことができるんです。


屋内と屋外をシームレスにつなぐことで、施設の開放感を表現した事例
でも、安全面や許可はどうなの?制約を味方にする設計
ここまでアイデアをお話ししてきましたが、自治体や企業の担当者様が最も気にされるのは「安全性」と「法規制」のことですよね。
「人の近くを飛ばして大丈夫なのか?」 「屋内での撮影に許可はいるのか?」
結論から申し上げますと、マイクロドローン(特に重量100g未満のものなど)は、航空法の適用範囲が大型ドローンとは異なる場合がありますが、それでも安全管理は絶対条件です。
私たちDRONE UNCHARTEDでは、以下の3点を徹底しています。
- プロペラガードの完全装備 万が一接触しても、人や物を傷つけないよう、プロペラが完全に覆われた機体を使用します。これにより、文化財や屋内での撮影が可能になります。
- 飛行ルートの事前シミュレーション どこをどう飛ぶか、電波状況はどうかを事前に徹底的にリサーチします。
- 関係各所への許可取りサポート 警察署への道路使用許可や、施設管理者との調整など、面倒な申請業務もサポートします。
実は、制約があるからこそ生まれるクリエイティブもあります。 「このエリアは飛ばせない」ではなく「どうすれば安全に、かつ魅力的に撮れるか」を考えるのがプロの仕事です。
もちろん国土交通省の無人航空機の飛行の安全に関する教則も網羅しております。
以前も、重要文化財での撮影で「建物に触れてはいけない」という厳しい条件がありました。 そこで私たちは、特別なガード搭載したドローンを用意し、距離を取りながらも迫力ある映像を撮るという手法で解決しました。

納品で失敗しないための運用ポイント
最後に、動画を作って終わりにしないためのポイントをお伝えします。
せっかく良い動画を作っても、誰にも見られなければ意味がありません。 納品形態や活用方法についても、企画段階で相談していただくことが重要です。
- SNS用の縦型動画も同時に作る YouTubeショートやInstagramのリール動画、TikTok向けに、縦型構図での切り出しを想定して撮影します。
- Webサイトのトップページ用に軽量化する HPのファーストビューで自動再生させるために、容量を抑えつつ画質を維持したデータを作成します。
- 素材としての二次利用 撮影した映像を、ポスターやパンフレットの静止画として切り出して使えるよう、高解像度で撮影しておくことも可能です。
私たちにご依頼いただく際は、「動画を作りたい」だけでなく、「この動画をどこで流して、誰に見せたいか」までお聞かせください。 そこから逆算して、最適な機材と構成をご提案します。

実際に埋め込まれたサイトもこちらからご覧いただけます
あなたの街の「まだ見ぬ魅力」を探しにいきませんか?
観光PR動画は、今や飽和状態にあります。 単にきれいな映像を並べるだけでは、埋もれてしまう時代です。
しかし、視点を変えることで、見慣れた景色がまったく新しいエンターテインメントに変わります。 それがFPVドローンの持つ力です。
「うちの自治体には何もないから」と諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。 空から、地面スレスレから、隙間から。 あらゆる角度から光を当てることで、私たちも気づかなかった魅力が必ず見つかるはずです。
「まだアイデア段階だけど、話だけ聞いてみたい」 「予算内でどこまでできるか知りたい」
そんな段階でも大歓迎です。 DRONE UNCHARTEDが、あなたの街の魅力を「再発見(UNCHARTED)」するお手伝いをさせていただきます。
ご相談も
具体的な企画のご相談や、撮影料金のお見積もりはこちらから。 オンラインでのブレストミーティングも随時受け付けています。
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